夏子の酒物語その5   仕事に疑問を持ち始める夏子

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夏子の酒第5弾です。

前回までのあらすじ

夏子は、もう余命が一年間も
ないという兄への思いに心を
痛めながらも、自分を励まし、
東京に戻ってコピーライターの
仕事を続けます。
もちろんコピーライターになるのが
夢だったので、がんばります。

そしてなんと戻ってきた夏子に
大企業の広告の仕事が舞い込んで
きて、しかも、夏子の書いた広告が
絶賛されたのです。
ですが、夏子が広告を担当するのは、
なんと実家の酒蔵の天敵である
大手酒造メーカーでした。
そして大企業のまずくて雑な造りの
酒を、宣伝するのは、まだいいと
しても、酒の品質についても説明
しようとはしない、大企業のごまかし
の、広告戦略に大いに疑問を感じます。
ですが、上司の原田は、そんな夏子に
とにかく見栄えのする広告を書く
ように要求しますが・・・・・

ではここからです。

そして取りあえずは、酒の品質について
書かずに、とにかく酒においしいとか
飲みたいなどというような印象を
与える広告を書こうと試みます。
当然残業して、上司と夏子しか残って
いないオフィスで、いくつか広告を
書き上げますが、原田は納得しない様子
です。

ここからその時のセリフを引用
しながらすすめますね。

「」内のみ引用です。

夏子の書き上げたいくつかの広告を
読み終えた原田からです。

「ひどいな、どれもこれも」

「やっぱり無理です原田さん」
「本醸造はアルコールの添加率の
ことなんですよ」
「アルコールという言葉を使わずに
どう説明しろというんですか!?」
「あたし書けません」
と困惑顔で切実に訴える夏子。
まだ続けます。
「あたし、本醸造のおいしいお酒
たくさん知ってます!」
「事実をありのままに伝えて消費者に
理解してもらうほうが
絶対 効果的です」

冷静に夏子の話を聞いていた原田が
静かに口を開く。

「佐伯君 またそんなこと言ってるのか」
「消費者は本醸造の意味なんて興味
ないんだぜ!」
ここで原田は声を荒げて主張する
「広告を見て勉強しようとする
やつはいない!」
「広告はイメージなんだ!・・・
この酒はうまいんだと信じこませる
ことなんだ」
でここでまた落ち着いた話し方に戻る
原田。この辺は、キャリアのなせる
話術の呼吸のようなものでしょうねー。
「事実をありのままに伝える広告なんて
ありはしない!!」
「そのくらいわかれよ」

それを聞いて、よけいに不満な顔になる
夏子。やはり説得失敗ですね。
「七色の味のしないものに七色の輝きと
書き・・・」
「本醸造なのにアルコールのことを
隠して書く・・・」
「広告ってそういうものなんだすか」
「わたし・・・わかりません」

「チエ熱だな」
「明日までに5案ほど考えろ」
「そうすりゃわかるようになる。」

「ま 待ってください原田さん!!」
「なぜですか?
なぜわたしをこの仕事にバッテキして
くださったんですか?」
「あたしが酒造の娘だからですか?」

あくまで困惑しきった様子のままの夏子を
見て原田は、思いついたようにいう
「佐伯くんちょっとつきあうか」

「え?」

え?なに、もしや・・・・?
ちょっと待てーー、これはそういう
漫画じゃなーーい!
誰だ今けしからぬ事を考えたやつ手を
上げろ!
「はーい(^^)💦」
私でしたーー😭

この部分いるかーーー???💦

とにかく、今回、広告というものが、
どういうものかを、夏子は聞いて
とてもこの仕事にとても相容れないもの
を感じはじめるようです。
夏子が夢見たコピーライターは、こんな
ものじゃなかったはず。
夢実現のために進みはじめた夏子は、
皮肉にも、逆にその夢への疑問を持ち
はじめるのです。

それでも上司の原田は、夏子の才能を
買ってくれているようで、何か妙案を
思いついたようです。
夏子に一緒に来るようにいいましたが、
連れてこられたところは、大手新聞社
の巨大な輪転機の前だったのです。

どうやら夏子の会社の依頼を受けて、
夏子の前回抜擢された広告を印刷して
いる最中だったようです。
そしてその刷り上がったばかりの
広告を夏子に手渡しながら原田がいい
ます。

「ほら」
バサッ(効果音💦)
「来週の月曜日にはこれが大手の3紙
に載る」
「何百万もの人が読む・・・」

受け取りながら夏子は、やはり広告の
威力をじかに感じとったように、
驚きの表情を浮かべます。

“「」内出典:「夏子の酒」
尾瀬あきら著
       講談社漫画文庫刊”

なるほど、仕事の内容に不満を感じる夏子に
自分の広告が全国紙に載って、多くの人に
読まれるという、コピーライターにとって
至福でしかないようなイメージを、ここで
持ってきたわけですねー。
うまいなー、さすがは仕事のできる上司
の説得の仕方ですね。

で今回はこまでです。

次回は原田が、コピーライターとして夏子に
もう一度やる気を起こさせるために、新聞社
を出ての帰り道に道路脇の公園のような
ところで、やさしく夏子に語りかけるという
ところからです。

なんとなくこのまま丸めこまれそうな夏子
ですが、次回は果たしてどうなる事
でしょう。

では次回に(^^)

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無為あんみん〜天衣無法ブログ〜

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