夏子の酒物語その7  兄との思い出😭

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夏子の酒物語第7弾です。

前回までのあらすじ。

ガンを告知された兄への耐えきれない
思いを胸に、夢だったコピーライター
への道をめざして、東京に戻って
きた夏子は、大手酒造メーカーの
広告を任され、なんとクライアントに
大好評を得たと社長からじきじきに
褒められて、大きく夢に前進しました。

しかし同時に、クライアントのためなら
、偽の酒も褒め称えて、飾りだけの言葉
を並べてみせるというコピーライターの
仕事に疑問を持ち始めます。
そんな夏子の才能を認めている原田は
なんとか、もういちど夏子にやる気を
戻させようと必死に説得します。
そして夏子に、自分の広告が全国紙に
載る事を電話で報告しろといって別れる。
原田の自分を認めてくれる情熱に少し
気持ちを開きつつある夏子でした。
そして夏子は、東京で一人暮らしをして
いる自宅に戻ります。

今回は夏子がお兄さんに自分の広告が
全国紙に載るという大成果をあげた事を
報告するために、電話の前に座っている
シーンから再現します。

「」内セリフのみ引用です


夏子は、電話の前で心の中でつぶやいて
いた。これから話す事になる自分の
言葉をかみしめるように・・・

「兄さん!広告新聞に載るのよ」
「すごいでしょ」
「全国紙よ!」
「たくさんの人が見るのよ」

やがて夏子は、まだ東京に働きに出る
直前の頃の情景を思い出していく。

田んぼのあぜ道を自転車で走ってくる
夏子。

「兄さ~ん」「兄さーーーーーん!!」

兄康男は、酒屋に届ける実家の酒「月の露」
をケースごと、トラックの荷台に積んで
いるところでした。

「ねえ聞いて聞いて あたしね
東京の広告代理店に内定したの」
「あたし春からコピーライターよ?」

ちょうどこの漫画はバブルの時期だった
ので当時コピーライターは花形の職業
だったのです。糸井重里さんとか覚えて
いる人いるかなーー?
ああーあの時代に、私も参加したいー😭

「へえ」
「そういや夏子は作文がうまかった
もんなー」

どんな職業なのかもピンと来ない様子の
兄康男は、にこにこしながら作文と
コピーを一緒に話しています。
もちろん不満な夏子が叫ぶように言う。

「作文とコピーは違うの!!」
「見てて兄さん今に月の露の広告
作ってあげるからね」

それを聞いて康男は、意地悪そうな笑みを
浮かべながら話す。

「ハハハ・・・いくら広告費とる
つもりだ」
「うちの酒にゃ広告なんていらねぇ
うまい酒だからそんなもんなくたって
売れるんだ・・・なーんてね」

「フンだ!」
夏子は少しすねてみせるが、楽しそうな
二人。

そんな兄との思い出にしばし浸りながら
なつかしい兄の声を聞こうと、電話を
かける夏子だったが・・・

「もしもし?あ お母さん?
・・・・あたし夏子です
まだ起きてたの?・・・・
兄さんいる?」

そのとき、母の声からまさかの言葉が

「夏子・・・康男は死んだわ・・」
沈んだ母の声を聞きながら、夏子は
一瞬なんの事かわからず

「え?」と声を出しただけだった。

ここで田舎の様子と母の声の情景に
切り替わります。
田舎の実家と田んぼの風景
じっちゃんは臨終の床の部屋の廊下で
正座して肩を落とし、沈痛にうなだれる
杜氏のじっちゃん。
(昔のしきたりでは、酒造りの最高責任者
の地位でも、蔵の主の家族と同じ部屋に
入る事は許されなかったという事のよう
ですが、もちろん現在では守られてる
事もなく、ふだんは部屋に入っている
様子のじっちゃんでしたが、このときは
特別だという事なのでしょう。)

臨終の床である康男の眠る畳の部屋には
がっくりとうなだれて座っている父の
浩男。そして美人の康男の妻和子は、
目にクマをつくり生気のないような
無表情。

そしてそこには白い布をかぶせられた
兄の永眠する姿が・・・・

そんなシーンをバックに別の部屋で
電話をかけている、夏子の母の言葉が
東京にいる夏子に届けられています。

電話口から聞こえてくる母の言葉
「康男が・・・兄さんが死んだのよ!
・・・・聞いてるの夏子!!」
夏子の返事も聞かず、母が続ける

「今朝早く新潟の試験場行くって・・・
みんな反対したのに・・・」
「今 体調がいいからって・・・
飛び出していって」
「夕方帰ってくるなり寝込んで
しまってそのまま・・・」
「まなにも言わないまま・・・
さっき息を!!」
「母さんまだ信じられないんだよ!!」
「こんな・・・こんな早くなんて・・・
あんまりじゃないか」
「なにひとつしてやれないまま・・・
死ぬなんて」
全く返事のない夏子にいらいらした
ように母が、叫ぶように話し出す。

「もしもし!聞いてるの
夏っちゃん!}
「さっきから何回も電話してたのよ!」
「もしもし?どうしたの!?」
「返事して夏子!!」
「夏子!!」「夏子!!」
「夏子!!」

母の声を聞いているはずの東京の夏子の
部屋のシーンに戻ります。
なんとそこには、突然の兄の死に対して
のショックで、受話器を持ったまま
電話機も落としながら、
気絶して倒れ込んでいる夏子の姿が
あった。」

“「」内セリフのみ
出典:「夏子の酒」
尾瀬あきら著
       講談社漫画文庫刊”

なんと今回は、敬愛してやまない兄の
康男が突然死んでしまったという報告を
受ける事になった夏子です。
そんなーー(^_^;)
感情移入の激しい私までショックでした。
もっとお兄さんが出てくれるものと
思っていたら、突然でしたからねー😭

せっかく全国紙に載ったというのに、
兄は最後まで夏子のがんばってきた成果を
知る事なく、他界してしまったのです。
いやそれよりも、夏子に話してくれた
日本一の酒をつくるという夢を実現する
事なく逝ってしまった兄の情熱など一瞬に
して消し飛んだ事に、夏子には事態を
正面から受けとる心の準備ができて
いなかったのだろうと思います😭

将来有望な跡継ぎを失ってしまった
蔵である実家佐伯家の未来は、どうなって
しまうのか、夏子はこれからどうするのか?

次回から新展開に向けてスタートです👍

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無為あんみん〜天衣無法ブログ〜

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