夏子の酒の物語!その1

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先に書いておきますね。
画像の男性は、この物語の影の
中心人物である夏子のお兄さん
康男です。
まるで夏子がお兄さんの自慢を
しているようにも見ますね。

今「夏子の酒を読み返している
ところで、やはりこれは、読んで
ない人たちにも、知っていただくべき
だなと強く感じました。
そうなるとこの男は記事にしようと
します。とにかくなんでも語りたい
というのが個性のようで、ちょうど
父方の母つまり私のおばあちゃんに
あたる人がそのようなタイプだった
らしいです。
嫁にあたる私の母に対して、
「盆暮れの事なんかなんも心配せんで
ええで、とにかくしゃべらせてくれる
だけでええねん」
と大阪人ばりばりのおばあちゃんが
言い放ったらしいです。
おおーーーーソウルメイトやーー😭
既に亡くなってる💦

というわけで、おばあちゃんが生きて
おられたら、超喜ぶに違いない、好きな
事を書けるブログが、今ある事に感謝
してますーーー(^^)/

さてやはり夏子の酒をシリーズで、
語っていこうと思います。つまり
ストーリーをおおまかに、最初から
追っていきながら、例によって
私が、いろいろ書いていくだけの事
です。
「おもんないからやめろーー」という
声が聞こえてこない限り続けさせて
いただきますね💦

主人公は、「佐伯夏子」
スタート時点では22歳ですね。
私のイラストは少し下手ですが、あんな
感じではあります。
まあ毒のない、昭和の男性好みで、女性
からも嫌われない感じのキャラの顔立ち
ですね。

短大卒業後にコピーライターを目指して
上京していますが、家は先祖代々続いた
酒蔵の名家です。
私も漫画読むまでは知らなかったんですが、
要するに、昔は小作人達に、土地を与える
地主などの裕福な家柄が、酒蔵も営む
というスタイルが主流で、この佐伯家も
同じく、裕福な家柄で土地の地主的な存在
だったようです。
もちろんこの夏子の酒の当時は、農地は
それぞれの農家の人ちのものになって
いましたが、裕福で名家という立場は
変わっていなかったようです。

この先祖代々続く名家には、大事な跡取りが
いました。

「佐伯康男」という、夏子の兄です。
夏子が心から慕う兄は、頼もしく、跡取り
として人望も篤くて、酒づくりに立派な
理念を持っているような人物でした。
まあそんな立派な兄がいたわけだから、
夏子は自由に、都会でコピーライターを
目指す事になりますが、夏子には幼い頃
から常人にない能力があるのです。
それは、どんな酒を飲んでもたちどころに
その銘柄、品名を当てる事ができるまさに
酒蔵の娘ならではの特殊な能力です。
兄もその事をずっと自慢にしていて、
「みてろよ、あいつは必ず帰ってくる、
あいつはここが好きなんだ!」とまわり
に言いふらすようのが常だったのです。

つまり兄の康男にとっては、自分の手伝い
に、才能のある妹がいれば、絶対いい酒を
つくれるようになるという確信があったの
でしょう。
もちろん妹思いの良いお兄さんです。
また夏子も兄を尊敬し慕っていたので
とても仲の良い兄妹でした。

物語は、そんな夏子が田舎に帰って
くるシーンから始まります。
それは、兄を手伝うために、コピー
ライターを辞めて帰ってきたのではなく、
兄が突然倒れたという知らせを受けたから
でした。

夏子は、病に伏せってでもいるのかと
康男に会いにいきますが、兄のこれまた
きれいな嫁さんの和子から、兄は一人
息子の隆男を散歩に連れていってる
ところだと告げられます。
その時の姉の顔が疲れ果てている事を
夏子は、見逃していません。
そして探しにいった夏子は、散歩の帰り
に息子の隆男を肩車していた兄康男と
会います。

ここからは再現シーンとして書きます。
途中で出てくる耳慣れない言葉は後で説明
します。

「兄さん」

「夏子か・・たまには病気も悪くねえな
夏子が帰ってくる」

再会をなつかしむ兄妹は、夕暮れの土手
に腰掛けながら話をする。

「まぼろしの・・・米?」
(康男 以下夏子と一行空きで
交互のセリフです)

「ええ」「じっちゃん(佐伯家のベテラン
杜氏)がいってたの
兄さんはその米にとりつかれて探しまわって
無理したんだって」

「とりつかれた・・か」
「そうかもしれねえな」
「でも まぼろしなんかじゃない・・・
龍錦(たつにしき)と言ってな・・・
戦前は確かに栽培されていたんだ」

「龍錦?」

「こう・・稲穂が実ると大きく
たれさがってなァ
米の心白(しんぱく)の大きさは
山田錦や雄町、五百万石にひけを
とらない立派なもんだそうだ」
「以前杜氏の寄り合いがあってな・・
その時ある長老が語ってくれた」
「あの米でつくった吟醸酒の味は
今でもわすれられねえって」
「最高だったって」

「でも・・なくなってしまったん
でしょ?」「なぜ?」

「近代農法さ・・龍錦は農薬や化学肥料を
ドサドサ使って大量に作れる米じゃない」

「有機栽培で大事に大事に育てなければ
死んでしまう米なんだ」

「だからどこの農家も作らなくなった」
「採算があわねえからな・・」
「みろよ夏子  気が早いけど」

照れながら、土手から見下ろせる場所に
ある田んぼの端に立てかけてある杭の
看板を指さした。
それに書いてあるのは

「龍錦栽培予定地  佐伯酒造」
という文字である。

「夏子みてろこのちっぽけな佐伯酒造が
今に日本一の酒を造る」
「みんながびっくりするような最高の
やつだぜ」

と夢を語る兄をまぶしそうに見つめる夏子

「どうした」

「う ううん」「すてきよ兄さん・・
すてきよ」

“出典:「夏子の酒」
     尾瀬あきら著
       講談社漫画文庫刊”

再現シーンはここで止めます。

つまり兄は幻の酒米として忘れられた
存在である龍錦という米を栽培し、日本一
の酒をつくる夢を夏子に語っているの
です。ただし、夏子と語り合ったこの
シーンでは、まだその龍錦は見つけられて
いませんでした。

これがなんと兄とゆっくり語り合った最後
のシーンになったので、どうしても再現
してみたかったのです。

なぜ最後になったのかは、次回の記事で
明らかにしますが、このシーンが、実は
この漫画の最大のテーマにつながる
大切な伏線になっているのです。
もちろんとてつもなく感情移入する私は、
このシーンをどうしても印象づけた
かったのです。
人を動かすものはなんなのか、根底に
ある大事なものに問いかけてくれる
ようなシーンでした。

まず途中で出てくる用語の説明をしますね、
漫画にも、もちろん解説が書いてます。
まず酒造りに使われる酒米には、向いて
いる種類というものかがあって、米の
中心にある透明な心白と呼ばれる芯の
部分が大きいほど適しているものと
されるのです。まあつまり栄養価の高い
胚芽などの部分は、酒の味としては雑味
につながるために、捨てられます。
私たちにとって栄養のある成分がなくなる
ので、健康に悪いのかと思いきや、とても
良く発酵する事になるため、むしろ身体
にとってとても良い働きをするものだ
とも言われています。
そしてその心白の大きい酒米の代表が、
山田錦や雄町、五百万石といったものに
なりますが、最近その酒米をラベルに
貼った銘柄もたくさん出ていますので、
みかけた方も多いでしょう。
スーパーの日本酒のコーナーにいったら
誰でもそういうお酒を見つける事は
できます。
そいう酒づくりに適した、酒米の事を
酒造好適米と呼びます。
後今回この漫画の龍錦のモデルとなったの
が亀の翁と呼ばれる米で、最近では、
この漫画の影響からか、再び作られる
ようになり、亀の翁の酒も出回ったり
しています。

あと何度も出てくる杜氏ですが、これは
酒造りを任されている酒蔵の長で、
酒造りの工程全てに渡って、指揮をとる
重要な役割で、この杜氏の出来が酒の
出来そのものであるといわれるほど
重要な役割です。
夏子がじっちゃんとなつくベテラン杜氏
が、佐伯酒造で30年も務めていると
いうわけです。

また吟醸酒は、米の外側を60%削り
磨く丁寧な醸造方法で、価格が上がる
目安になったりします。
まあしかし私からいうと純米でなければ
あまり意味がないと思いますが。
もちろん純米の方が高いです。
これもスーパーで確認できますよ。

とにかく酒造りにはとても大事な要素が
いくらでもあって、水や米、杜氏を初めと
した職人の腕前、そして気候など、あらゆる
条件が揃って初めて良い酒が生まれます。
私たちが、長らくチェーンの居酒屋などで
口にしてきた、偽の酒とは全く別次元の
最高の日本独自の品質こそ、純米酒なの
です。

さて次回は、兄の病気について、杜氏の
じっちゃんと語り合うシーンからとなり
ます。
お楽しみに(^^)/

してーーーー😭

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無為あんみん〜天衣無法ブログ〜

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